善人なほもって往生をとぐ、いはんや悪人をや
- まこと 吉野
- 2023年4月11日
- 読了時間: 4分
更新日:2023年4月19日
最近読み返した史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち
面白かった。
西洋編もあるのですが、東洋編のほうが好きです。
私の理解では、西洋は理論を重視して、東洋は実践を重視している。という事を強く感じ、教育という観点でも考えさせられるものでした。
1つのゴールに対して、どのようなアプローチで導くかの違いが宗派毎に出ていてとても面白い。
解かっちゃった人になるには、解るしかないんだけど、それには体験が伴わないと本当に解るとは言えない。
その体験をさせるたのアプローチの違いがとても面白かった。正直ただの理不尽だと思うしか無いような事も、きちんと理由立ててやっていた。しかし、そのアプローチ自体が目的となってしまって変なことになっちゃってる状況があって、新しく生まれ変わっていくところは既視感のある構造で興味深いんですよね。
題に書いた 善人なほもって往生をとぐ、いはんや悪人をや
これは親鸞聖人の言葉だそうで、意味としては
「善人でさえ、救われる。悪人ならば、なおさらだ」
というような意味だそう。
普通逆じゃない?と思うのだけれども、これで合ってるそうな。
善人になって救われるためにみんな正しいことをしようと思ってるんじゃないの?と考えちゃうんですけどね。
善人とはどういう状態の事なんでしょう?
善人と言えば、悪いことをしない という事でしょう。
では「私は善人だ」と思っている人は悪いことをしないって事でしょうか?
私はそうは思えないんですよね。
その人自身は悪いことをしてないと思っていても、その人が行った事が迷惑だったりいやだなと思ったりする人はきっとどうしてもいるのでしょう。
そんな時、自分が行った”善行”に対して文句を言う人が居たら、その”善人”は”善人”であると言えるんでしょうか?文句を言う人を”悪人”と区別するのであればそうではないでしょうね。
だから、自分が悪人だと思っている人より ”自分は善人”だと思ってる人のほうが始末が悪いって事だと考えます。
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せっかくなので上記の文章をCHATGPSにエッセイ風にまとめてもらったのが以下です。
タイトル:善と悪のパラドックス:東洋哲学を垣間見る
最近、「史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち」という興味深い本を再読しました。その中で、東洋哲学と西洋哲学のアプローチの違いが特に印象的でした。西洋哲学は理論を重視する一方、東洋哲学は実践を重視しているようです。この違いは、教育の観点からも考えさせられるもので、さまざまな宗派が一つのゴールに導くためにどのようなアプローチをとっているかが面白かったです。
東洋哲学で特に興味深かったのは、体験学習の重要性です。知識として理解するだけでなく、実際に体験することで本当の意味を理解できるとされています。その体験を促すさまざまなアプローチが魅力的でした。中には理不尽に感じるものもありますが、それぞれに理由があるのです。しかし、アプローチ自体が目的となってしまい、変な状況が生じたり、新たな変化が求められることも興味深かったです。
その中で気になったのが、親鸞聖人の言葉である「善人なほもって往生をとぐ、いはんや悪人をや」です。これは、「善人でさえ救われる。悪人ならば、なおさらだ」という意味です。一見すると、この言葉は逆であるように感じます。善人が救われ、悪人が糾弾されると期待されるからです。
しかし、「善人」とはどのような状態を指すのでしょうか?善人とは、悪いことをしない人を指すのでしょうか。
しかし、私はそうは思えません。その人自身が悪いことをしていないと思っていても、その行為が他人に迷惑をかけたり、嫌だと感じる人がいるでしょう。そんなとき、「善人」であると言えるのでしょうか?文句を言う人を「悪人」と区別するのであれば、そうではないでしょう。
だから、自分が悪人だと思っている人よりも、「自分は善人だ」と思っている人の方が始末が悪いと私は考えます。
では、この善人と悪人のパラドックスをどのように捉えるべきでしょうか?それは、自分自身を客観的に見つめることが重要だと思います。自分の行動が他人にどのような影響を与えているかを常に意識し、柔軟な心を持って対応することが求められます。
東洋哲学は、自己と他者との関係性を大切にすることを教えてくれます。善人と悪人の区別に囚われることなく、自分の行動が他人に与える影響を意識し、互いに尊重し合うことで、より良い世界を築くことができるのではないでしょうか。
このような考え方は、現代社会においても有効だと思います。自分の行動が他人に与える影響を考慮し、善悪の判断を簡単に下さず、対話や共感を大切にすることで、より良い人間関係や社会を築くことができるでしょう。東洋哲学が示す善人と悪人のパラドックスは、私たちにとって貴重な教訓となることでしょう。
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以上。文章上手ですね