子育ての不安はどういうものがあるのか
- まこと 吉野
- 2023年3月12日
- 読了時間: 3分
私は子育て支援員、学童支援員として毎日子どもと過ごしていますが、子育ての不安をすべて体験するわけではありません。
なぜなら保育教諭や学童支援員は生活を共にしている環境を自身の財布で用意しているわけではないからです。
家庭と保育所や学童クラブ、学校との大きな違いはその部分にあると思います。
子育ては、子育ての内容(ソフト面)、子育ての環境(ハード)両方が必要です。
しかも、子どもは日々、年々成長していきます。
将来を見据えた環境整備や内容の整備も、自身から求められるのが家庭での子育てです。
以下に、子どもを家庭で育てる時、考えられる不安要素を書き出してみます。
1.金銭的な不安:子どもの教育費や医療費、住居費、食費など、子育てに必要な費用がかかるため、収入と支出のバランスが難しいと感じる場合があります。
2.健康・安全面の不安:子どもが健康に育っているか、怪我や病気をしないか、安全に暮らせているかなど、子どもの安全・健康面の不安を抱くことがあります。
3.時間的な不安:子育てに時間を割かなければならないため、自分自身の時間が確保できないこと、仕事との両立が難しいことなどが不安要素となることがあります。
4.子育ての不安:子どもをどう育てていけばよいのか、子どもの成長に合わせてどのように対応すればよいのか、育児ストレスによる不安など、子育てに関する不安要素があります。
5.社会的な不安:社会的な批判や偏見、差別、子育ての孤立など、社会的な不安要素があります。
これらの要素が幅広く共通して感じられる不安要素として挙げられます。
この中で、保育所等施設や学童クラブが手助けできる要素としては
3の時間的不安です。しかし、対応できるのは仕事中の時間のみ。1日のうちの3分の1程度です。
子どもを預けて出かけなくてはならない場合は親や親戚、もしくは信頼できる友人を頼らなければなりません。ではそれら頼る人がいない場合は?
水俣市の場合はファミリーサポートセンターや、日曜の預かり保育を行っているこども園が利用できます。
しかし利用料や事前の手続きを考えると諦めなくてはならない場合も多々あるでしょう。
他に保育所等で手助けできる部分としては
健康・安全面の不安
子育ての不安
社会的な不安の部分です。
しかし、これらはまだまだこども園だけでは力不足、整備不足な面が大きいのかと感じます。
これらの不安にケアできる方法が、画一で整備されればどの施設でも同程度のサポートを受けられるようになるのかなと思うところです。
現実、子育て支援の具体的な内容は、文章上で簡単に定められているだけです。
具体的な運営例、配置する人数、使用するツール、予算など、ニーズのある大枠を定めることができれば、水俣市内のどこでもよりよいサポートができるようになるように思われます
参考:子育て支援事業について
子どもが多かった時代と比べ、金銭面の不安は他の要素にも大きく影響し、社会的な不安と直結しているような実感があります。
このように考える私も子育て世帯ではありません。
固定観念やアドバイスを捨てて当事者の意見を丁寧に聞いていくことが子育て支援の近道ではないかと考えます。